IT/WEB業界のフリーランスが案件を獲得するには、書類選考を突破し面談で結果を出さなければなりません。
そのため、職務経歴書は求職者と雇用主の間で、情報の共有と適性判断を行うための重要なツールとなっています。
そこで、以下を深掘りしていきます。
読者の悩み
本記事の内容
この記事を書いている僕はフロントエンドエンジニア歴が17年ほど。
今までに10社以上のフリーランスエージェントを使用した経験があります。
実際の職務経歴書の使用経験をもとに、分かりやすく解説していきます。
僕の場合、職務経歴書で最も重要視しているのは「プロジェクト概要欄」です。
プロジェクト概要欄は以下の項目を意識して書くとよいです。
以下深掘りしていきます。
開発工程とは、要件定義・設計・開発・テスト・展開を経て、成果物を完成させるためのプロセスを指します。
開発工程はプロジェクトの性質や開発手法によって異なる場合があります。
開発手法は、ウォーターフォールモデル、アジャイル開発、スクラムなどがあります。
システム会社はウォーターフォールモデルで開発するのが一般的です。スタートアップ企業やベンチャー企業では、アジャイル、スクラムで開発するのが一般的です。
開発工程や開発手法を用いて、どんなポジションで何をやったのか端的に説明すると印象が良いです。
なぜなら、今回のプロジェクトの進め方にマッチするかどうかを確認しています。
例えば、アジャイル開発の現場では仕様書やドキュメントがない所もあるので、そういった経験があるかなどを確認してます。
以下が事例になります。
要件定義の段階
ユーザーの要求を的確に把握し、UI/UXの設計に活かしました。
また、プロジェクトの目標やスコープを明確に定義し、開発チームとのコミュニケーションを通じて要件の把握を確実に行いました。
設計の段階
システムアーキテクチャやデータフローを慎重に設計しました。
クライアントの要求や業界のベストプラクティスに基づき、堅牢で拡張性のあるフロントエンドソリューションを提供することを心掛けました。
開発の段階
HTML、CSS、JavaScriptなどの技術を駆使して、モダンで使いやすいインターフェースを実現しました。
コーディング規約や品質基準に厳格に従い、保守性と可読性の高いコードを作成しました。
テストの段階
ユーザーインターフェースの正確性や機能の動作確認を行いました。
バグの早期発見と修正を重視し、品質管理に努めました。
展開の段階
プロジェクトの納期やリリース計画に合わせて成果物を展開しました。
適切なドキュメンテーションやサポート体制の整備を行い、クライアントやユーザーに安心して利用していただける環境を提供しました。
自己組織化された開発チームの一員として、デイリースクラムミーティングを通じて進捗状況や課題を共有し、タスクの進行を確認しました。
積極的にコミュニケーションを取りながら、チームと協力して目標に向かって進みました。
スプリント計画の段階
プロダクトバックログから優先順位付けを行い、タスクを選択しました。
クライアントやユーザーの要求を理解し、優先度の高い機能や修正点に集中することで、効率的な開発を実現しました。
開発の段階
フロントエンド開発における最新のテクノロジーやツールを活用しました。
HTML、CSS、JavaScriptを使い、優れたユーザーインターフェースを実現するためのコーディングを行い、ユーザビリティやパフォーマンスの向上に注力しました。
テストの段階
継続的な統合と自動化テストを導入しました。
バグの早期発見や品質の向上に努め、安定した動作と優れたユーザーエクスペリエンスを提供しました。
スプリントレビュー
クライアントや利用者からのフィードバックを受け入れ、迅速に改善を行いました。
それにより、プロジェクトの進行状況と品質を確認し、優れた成果物を提供しました。
ここでのポイントは、自分(求職者)が興味ある案件の企業が、求める必須スキルと尚可スキルについてアピールすることです。
まず、案件を探すと以下の項目があると思います。
【JavaScript】金融業向け案件
■職務内容
・JavaScriptを用いたシステム開発案件に携わっていただきます。
■必須スキル
・JavaScriptを用いた開発経験
・TypeScriptを用いた開発経験
・基本設計以降のご経験
■尚可スキル
・Vue.jsを用いた開発経験
・スクラム開発のご経験
自分の経歴の中で、上記の項目が当てはまるものをしっかりアピールした方がいいです。
「Vue.jsを用いた開発経験」を例にすると、
お客様からVue.jsをデファクトしたいという要望に応え、jQueryからVue.jsへリプレイスを行いました。
「基本設計以降のご経験」を例にすると、
基本設計、DB設計、ワイヤーフレーム作成を行い、お客様への提案からアプリ開発、API開発、テストの流れで行いました。
「スクラム開発のご経験」を例にすると、
スクラムでの開発経験については、スクラムボードでのタスク管理や、1週間のスプリント回しレビューなどを行いました。
という感じで、案件先企業が求めてくるだろうスキルセットや開発工程(手法)を、先行してアピールするとかなり効果がありました。
これらを、プロジェクト概要欄に特記として記載するとよいでしょう。
職務経歴書はフリーランスにとって書類選考を突破するための重要な手段です。
採用担当者は、今回お任せする案件にマッチするかどうかの確認に加え、新しいものへの興味具合や知識等を確認している事もあります。
そのため、読まれるために1番重要なポイントは「直近の案件内容」です。
実際に面談時の経歴紹介でも、紹介するのは直近の経歴から2つ、3つ程度を紹介するケースが多く、すべて紹介することはありません。今回携わる案件に比べてどうなのかというのはもちろん、規模によっては、お任せできる範囲が変わってきたりするので、なるべく直近のスキルレベルを知りたいわけです。
なので、直近1〜3つまでの経歴で、選考通過率が上がりやすくなると思っておいていいです。
採用担当者が気になるポイントは以下5つです。
担当していたサービスの規模
今回携わる案件に比べてどうなのかというのはもちろん、規模によっては、お任せできる範囲が変わってきますので、できる限り数値で答えるとよいです。
プロジェクトにおいて担当していたポジションや業務
一人で業務を行う所や、チームで業務を行う所など企業によって様々ですが、どのくらいの範囲の業務を一人で行えるのかということを確認したいという背景があります。
リーダー経験
リーダー経験がある方だと、タスク管理や、メンバーとの課題解決を経験している人が多く、チームで開発においてスムーズに業務に入れる為と考えられます。
いずれリーダーをお任せできるかどうかも確認しております。
将来どうなりたいか
長期案件の商談時に聞かれる事が多いです。
お任せしたい業務が、今後の役に立つかどうか、先を見通して現在の在り方を考えているかを見たい為です。
どのような開発の進め方をご経験されておりますか。
今回のプロジェクトの進め方にマッチするかどうかを確認しています。
アジャイル開発の現場では仕様書やドキュメントがない所もありますので、そういったご経験があるかを確認しております。
もちろん、中には過去の古い経歴も重要視してくれるケースもありますので、決して手を抜いてはいけません。
過去の経歴もあわせて、最大限にアピールして書類選考通過率を上げていきましょう。
フリーランスにとって、職務経歴書は必須アイテムであり、自分自身のアピールやスキルアップのために取り組むべきものです。
また、自己分析を深めたり、自分自身を知ることができます。
もし、職務経歴書を作成して転職や副業などを検討したい人は、僕が実際に使用したフリーランスエージェントをご紹介しておきます。
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僕の経験からあまり他の比較サイトでは書かれていない、実際に使用してみないとわからない内容で解説していますので参考になれば幸いです。